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スクラムマスターの資格・PSMについて知りたい!勉強方法も合わせて参考にしたい
今回はそんな疑問にお答えします。
- スクラムマスターの資格に何があるのか
- そのなかのPSMについて
- PSMの合格体験記
- PSMの勉強方法
こんにちは、おっくソです。
IT企業に勤めて、日々システム開発に携わってる僕ですが、
アジャイル開発手法の1つである、スクラムというフレームワークを使っていました。
その中でスクラムマスターの役割を担当させてもらったわけです。
せっかくなら形に残る資格を取りたいと思い、PSM(Professional Scrum Master)を取得しました。
今回はそのPSM取得の合格体験記を書いていきたいと思います。
スクラムマスターの資格はそこまでメジャーではないと思うので、参考になれば嬉しいです。
スクラムマスターの資格には何がある?
まず、そもそもスクラムマスターの資格にどんなものがあるのかご紹介できればと思います。
有名なものだと3つ。
- PSM(Professional Scrum Master)
- CSM(Certified Scrum Master)
- LSM(Licensed Scrum Master)
それぞれの違いについて、Qiitaにとても分かりやすくまとめていただいている方がいたので、流用させていただきました。
PSM | CSM | LSM | |
認定団体 | Scrum.org | Scrum Alliance | Scrum Inc. |
研修 | 推奨 | 必須 | 必須 |
時間・問題数 | 60分・80問 | 60分・50問 | 時間制限なし・30問 |
合格基準 | 85%以上 | 75%以上 | 75%以上 |
言語 | 英語のみ | 日本語対応 | 日本語対応 |
費用 | $150(17,000円ほど) | 300,000円(税込) | 200,000円(税抜) |
有効期限 | なし | 2年(更新$100) | 1年(更新$50) |
PSMが1番コスパいい
スクラムマスターの資格を3つ紹介しましたが、CSMとLSMについてはお金がかかり過ぎます。
お金だけじゃなく研修を受けるために時間もかかりますよね。
それに比べてPSMは受験料、受験資格、試験時間的にとてもお手軽です。
ガチでスクラムマスターとしての素養を取りに行きたいのであればCSMやLSMがおすすめなんでしょうね。
でも僕のように自分の経験を形に残すために取りたい場合はPSM一択だろうなと思います。
スクラムというフレームワークを体系的に学びたいという方にもおすすめですね。
PSM Iの合格体験記
ここからは僕がPSMに合格した体験記を書いていきたいと思います。
PSMと言っても、レベルが3つに分かれていてI、II、IIIとあります。
僕が受けたのは1番下のIです。
受験時の経験値
そもそも僕がPSMを受験する時にどれくらいの経験値だったか。
アジャイル開発、およびスクラムの経験としては2年といったところです。
でもなんちゃってアジャイルだったので、本当のアジャイル開発だったかというと「?」です。
分かる人には分かりますが、「アジャイルと謳っているけどウォーターフォールじゃん」というプロジェクトはたくさんあります。
その中のひとつでしたね。
とはいえ、スクラムマスター、デイリースクラム、スプリント、スプリントレビューなどのスクラム用語は使っていました。
なので一応スクラムに触れてきたとは言えます。
2年のスクラム経験の中で実際にスクラムマスターとして動いていたのは直近の3ヶ月ですね。
スクラムマスター以外は設計開発メンバーやPMOをしてました。
1回目不合格で、2回目に合格
スクラムマスターとしての3か月を終えてから、PSMを取得しようと勉強し始めました。
ある程度勉強してから受験したのですが、正解数が足らず不合格だったんですよね。
85%以上正解で合格ですが、83.8%でした。
(80問中68問正解で合格ですが、67問正解でした)
予想以上に落ち込みましたね。笑
たった1問足りなかっただけなのに!みたいな。
不合格になった原因
不合格になった原因を振り返ってみるとシンプルでした。
- 解いた問題数が少なかった
- 試験自体に集中しきれてなかった
解いた問題数が少なかった
勉強方法のところでもご紹介しますが、ネットで無料で受けれる問題集があります。
その問題集をある程度解いてから試験に臨んだのですが、見たことない問題が多かったり、基本的な問題に悩んでしまったりしました。
基本問題に悩んだせいで時間に余裕がなく、焦ってしまっていましたね。
もっと問題を解いておくべきだったと思います。
試験自体に集中しきれていなかった
論外だろとは思うのですが、試験中に集中しきれていなかったですね。笑
そもそもネットで自宅から自分のパソコンで受験できるので、リラックスしすぎていたのかもしれません。
10日後に2回目を受験し合格
1回目の失敗を経て、まずは再勉強しました。
追加で参考書を読み、問題をさらに解きましたね。
そして当日は緊張感をもって集中して臨みました。
自宅での受験ってある意味難しい
そして見事95%正解(80問中76問正解)で合格できました。
PSM Iのおすすめ勉強方法
ここまで僕の不合格体験を書いてきました。
不合格体験も踏まえ、PSM Iのおすすめ勉強方法を書いていきたいと思います。
スクラムガイドを読む
まずはスクラムガイドを読みましょう。
今までいろんなガイドを読んできた中でも、とてもシンプルで読みやすく感じました。
逆に言えばそれだけ抽象的なので、自分の中で噛み砕けるかが鍵になります。
スクラムガイドをまず読むべきではありますが、完全に理解するまで読む必要はありません。
なぜならガイドを読むだけでは理解度は進みづらいし、そもそも頭に入ってこないし、眠くなるからです。
演習問題を解くほうがよっぽど重要。
なのでスクラムガイドは1、2回読めばまずはOKかと思います。
「スクラムというフレームワークはなんとなくこんな感じか」という感覚になれればベストですかね。
演習問題を解く(無料)
スクラムガイドを読んだらひたすら演習問題を解きましょう。
Scrum.org公式の演習問題
PSMの発行元であるScrum.org公式の演習問題を無料で受けることができます。
サクッと受けられる問題数なので気軽に解くことができるんですよね。
こちらのScrum Openというやつです。
https://www.scrum.org/open-assessments/scrum-open
ここで重要なのが、試験を受けるまでに100点取れるようになること。
どこまで勉強すればいいか分からない方は、他の演習問題も解きつつ、このScrum Openが100点取れるようになるまで勉強することを1つの基準にしてもらえばよいかと思います。
その他問題集(無料)
Scrum Openだけだと問題数が足りません。
なので他にも演習問題を解く必要があります。
ネットに無料で受けられる問題があるので、以下をチェックしてみてください。
8,9割解けるくらいにはなっておいた方がよいと思います。
https://mlapshin.com/index.php/scrum-quizzes/sm-learning-mode/
https://quizform.net/exam/39/learning
スクラムの本を読む
必須ではないですが、スクラムに対する理解を深めるために本を読みましょう。
スクラムブートキャンプ・ザ・ブック
「スクラムの本と言えばこれ」というくらい有名なのが「スクラムブートキャンプ・ザ・ブック」じゃないでしょうか。
スクラムというフレームワークを使った開発をすごく分かりやすく描いてくれているので読みやすいです。
初めてスクラムマスターをやることになった主人公が、試行錯誤しながら開発に携わっていくストーリーで描かれています。
この「スクラムブートキャンプ・ザ・ブック」には具体例がたくさん書かれているので、プロダクトバックログやスプリントバックログが具体的にどういうものなのかをイメージできるんですよね。
スクラムガイドは良くも悪くもシンプルで抽象的。
スクラムガイドで大枠を理解して、「スクラムブートキャンプ・ザ・ブック」で具体化して、理解を深める。
そんな使い方がよいと思います。
スクラムマスター・ザ・ブック
僕の場合は「スクラムブートキャンプ・ザ・ブック」に加えて、「スクラムマスター・ザ・ブック」という本も読みました。
1回目の受験で落ちてから、2回目の勉強のために読みました。
こちらはスクラムというよりはスクラムマスターに特化したような内容になっています。
抽象的な表現が増えるので、正直読みづらいですね。
なのでサラッと流し読み程度でした。
それでもスクラムマスターが持つべき、素養が分かるので読んだ方がいいと思います。
PSMの試験問題として、「こういう場面があった時にスクラムマスターならどうする?」という問題が出るんですよね。
そういった問題を解く時に、「スクラムマスターとはどうあるべきか」を理解しておく必要があります。
僕は「スクラムマスター・ザ・ブック」を読むことによって、スクラムマスターとはどうあるべきか、心構え、プロダクトオーナーやデベロッパーへの接し方など、何となくではありますが理解できました。
2つの違い
「スクラムブートキャンプ・ザ・ブック」はスクラムというフレームワークを分かりやすく理解させてくれます。
そして「スクラムマスター・ザ・ブック」は、スクラムマスターという役割に特化して「スクラムマスターはどうあるべきか」を解説してくれます。
書籍は試験勉強として必須ではないですが、スクラムの経験が豊富でない限り、読んだ方がいいですね。
2020年にスクラムガイドが改訂
少し話が変わりますが、2020年にスクラムガイドが改訂されたことはご存知でしょうか。
2017年に作られたスクラムガイドが2020年にアップデートされたんです。
2021年の今、スクラムガイドのアップデートが何を意味するか。
演習問題や参考書籍に古い情報が載ることになるんですよね。
スクラムガイド自体はもちろんアップデートされていますが、第三者に作成された演習問題や販売されている書籍にはまだ反映されていません。(2021年10月時点)
僕が受験した2021年6月時点でも、もちろん同じ状態だったので、正直最初は受験するか迷いました。
書籍を買うかどうかも迷いましたね。
ですが、書籍が2020年アップデートに対応するのを待ってる暇はなかったので受験しました。
実際に勉強してみて分かりましたが、そこまで大差はありません。
メジャーアップデートではなく、マイナーアップデートといったところ。
勉強しながら、「ここは変わったところだな」と判断できるレベルでした。
なのでアップデートを気にして、受験を迷うほどではないと思います。
アップデートによって何が変わったのか、まとめられてる記事があるので参考にしてみてください。
「スクラムガイド 2020 変更点」で検索!
受験するときのテクニック
PSMは自宅から自分のパソコンのブラウザで受験することになります。
そこで受験時に使えるテクニックを少しご紹介しておきます。
Google翻訳を使う
PSMの試験はすべて英語です。
問題文も選択する回答文も英語。
「英語が苦手なんだよね」という人はGoogle翻訳を使うことができます。
特別なことをする必要があるわけではなくて、Chromeの中にあるGoogle翻訳機能を使うということ。
僕も試験中使いましたが、めちゃくちゃ良いです。
英語のニュアンスが分かりづらい時に、日本語に翻訳することでスッと理解できる時があるからです。
Google翻訳を使うこと自体は、受験ルールとして許されているので、ぜひ使ってみてください。
ググる
自宅で、自分のパソコンで受験できるので、正直なんでもありです。
受験しているブラウザウィンドウと、もう1つ別のウィンドウを開いて分からない問題を調べることも可能というわけ。
はい、これは邪道です。
でもググることが可能だという事実をご紹介。
まとめ
PSM Iの合格体験記として、勉強方法などご紹介しました。
2020年にスクラムガイドがアップデートされてから受験したという点も参考になればと思います。
スクラムガイドを読み込み、演習問題をたくさん解いて、本でスクラムを理解する。
そうすれば合格できます!
参考記事
最後に、僕が受験するにあたり参考にさせていただいた記事をご紹介します。
ありがとうございます。