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2019年10月8日。
僕が出張で半年住んでいる福島県会津若松市に、彼は突然やってきた。
彼は190cmはあろうかという大男。
ばかでかいバックパックを背負って、まさにバックパッカーという姿だった。
あだ名はデクノボー兄貴。
そう、彼は大学サッカー部の先輩である。
しかしただの先輩ではない。
彼は難関国立大大学院卒・理系というトップレベルの経歴を持っている。
それだけではない。
日系大企業(大手メーカー)に勤務。
していた。
会社をやめたらしい。
28歳という働き盛りの年齢、仕事にも慣れ、それなりの仕事ができるようになっている頃のはず。
なるほど、まあ今の時代に会社をやめるのはよく聞く話だし、楽しくなかったのかな。
いやいや、会社をやめて、なぜ会津若松にやってきた?
こんなド田舎に何しに?
話を聞くと、彼は日本一周の旅の最中だった。
しかもヒッチハイク。
7月末にスタートして、2ヶ月以上経っている。
なんというバイタリティー。
そういえば大学サッカー部時代も、そのバイタリティーで走りまくってたな。
ヒッチハイクで日本一周、すごい。
すごいけど、特別な感動を感じたわけではなかった。
だがさすがはデクノボー兄貴、ちゃんと彼は分かっていた。
「ヒッチハイクで日本一周して、大変だったけど、人の温かみに触れることができて、とてもいい経験でした。」
それじゃあ全く面白くない、と彼は言った。
これまでに多くの人がヒッチハイクで日本一周という企画をやってきているから、ふつうにやるだけじゃ意味がない、と。
そんな話を会津若松の飲み屋・「會津っこ」でお酒を飲みながら、ビジョンを交えて語ってくれた。
どうやら毎日の旅の様子をYouTubeにアップしているらしい。
名前は「DecNick(デクニック)」。
デクノボー兄貴というあだ名から付けたらしいが、分かるわけがない。
飲んだ夜は僕の家に泊まっていき、次の日の朝6時には起きて彼は去っていった。
またヒッチハイクをしにいったのだ。
実は彼のヒッチハイクは、車に乗せてもらうだけではない。
日本の自然(Nature:ネイチャー)を巡ることを最大の目的とし、その間の移動手段としてヒッチハイクでお世話になるという方針らしい。
僕の家を出たあとは、会津若松で有名な、猪苗代湖(いなわしろこ)を拝み、磐梯山(ばんだいさん)を登りに行った。
せっかくなので彼が毎日アップしているというYouTubeを観てみたのだが、そのクオリティーに驚愕した。
▼【Day62】紅葉の磐梯山に登りました! ヒッチハイク日本一周